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ここでキスして

「いつ行っちゃうの?」

「来月入ってすぐかな」

いつもの非常階段で、いつものように同じ時間を過ごす。

そして、いつものように過ぎるはずだった・・・・


お互い違う道を歩み始めたことに気付いた道明寺とあたしは、約束の4年を待たずに、別れてもう2年経つ。

相変わらずの距離感で、花沢類とは一緒にいた。
大学3年になった花沢類たちは、それぞれ家の仕事を本格的に初めている。

3年寝太郎と言われた花沢類も例外ではなかった。
花沢物産の一人息子であり、跡取りでもある。

いつも一緒にお昼寝したり、学校帰りにカフェに行ったりお散歩したりしていると・・・
そんなことも忘れてしまって、一緒にいる心地よい時間がずっと続けばと思っていた自分に少しとまっどっていた。

そんな矢先、花沢類から聞かされた現実・・・

『フランス本社で研修だって』

他人事のよういう花沢類。

「・・・戻ってくるんだよ・・ね・・・」

「牧野?」

そっと頭の上に置かれた花沢類の大きくて優しい手。
ゆっくりと撫でられると、なぜかあたしの視界がどんどん悪くなっていった・・・

「牧野?・・・どうして泣いているの?」

花沢類に言われて、自分が泣いていることに気付く。

「牧野・・・どうして泣いているか・・・教えて・・・」

聞きなれたトーンの優しい声が耳に響いて・・・余計に涙が止まらなくなる。

頭に置かれていた手が、あたしの背中に廻りそっと身体を引き寄せた。

抱きしめられた腕の中は、温かくて・・・いつもの花沢類の香りに包まれた。

花沢類の背中に手をまわしてギュッとしがみつく。

「・・・だ・・・・・たい・・・」

「牧野?なに?」

少しあたしから身体を離すと、顔を覗き込むように近づける。

「ちゃんと言ってくれなきゃ答えられないよ。」

いつもよりか花沢類の声が優しく聞こえる。

「・・・いやだ・・・・・一緒に・・・・・いたい・・・」

「・・・誰と?」

「花沢類とに・・・・」

決まってるでしょ・・・って言おうとして顔を上げると・・・

満面の笑みであたしを見ていた。

「一緒いるよ。牧野のご希望に答えてね。ずっと・・・・」

そういうと、綺麗なビー玉の瞳を閉じてあたしの唇に花沢類の唇が優しく押し当てられた。

驚いて目をつぶるのを忘れて、あわてて瞳を閉じる。

いつのまにか、花沢類の首にあたしは腕をからませ花沢類の手はあたしの頭と腰をしっかり抱いていた。

「//////・・・ぁ・・・っ・・・」

長いキスの間から漏れる自分の声が非常階段に響く・・・

花沢類の舌があたしの唇を割って入り、口内を犯す・・・

答えるように絡めあう舌が、花沢類の熱を感じてあたしの身体も熱くなっていった・・・

「///////ん・・・ぁ・・・っ・・・」

「離さないから・・・覚悟してね、牧野・・・」

耳元で囁かれ、そのまま耳朶を甘噛みされる。
首筋へおりてきたキスが襟ぐりの大きく開いたカットソーからのぞく鎖骨へと降ってきた。

「んっ・・・////」

「綺麗にできた♪俺のしるし♪」

チクっとしたあとにできたのは・・・・

「ちょ、ちょっと!花沢類っ!!」

赤く咲いた小さなしるし・・・

「そんなに鎖骨見せる必要ないよ。俺以外にはね。」

どうやら襟ぐりが大きく開いている服はだめらしい・・・

「・・・で、どうして一緒にいたいの?俺と・・」

「へっっ!?」

今それ聞いちゃいますか?
この状況で??

「・・・言わなくても・・・わかってる・・・でしょ・・・花沢類・・・」

にこにこ笑う花沢類は、わざとらしく小首を傾げた。

「言葉にしておしえてほしい・・・お願い・・・」

いまそれだしちゃいますかっ?
花沢類のお願いに、あたしが弱いの知ってるくせにっ!!

「・・・・花沢類が・・・・すき・・・だから・・・」

「俺も大好きだよ、牧野のこと・・・これからも一生変わらない・・・」

今日2度目の花沢類からの熱いキスがあたしに降ってきた。

この日からあたしと花沢類は、恋人になった。

「・・・一生っていったでしょ。これからは恋人であり婚約者だよ。」

きれいな笑顔であたしに言うと、親が待ってると言い・・・・・
来月に入ってすぐ、フランスへ連れて行かれるのであった・・・・


「あれ、研修はっ?」

「うん、あいさつまわりかねてだから今回は1週間くらいで帰る予定だったし。牧野もいっしょだからもう少し向こうにいよっか。夏休みはいるしね~」

「・・・・えっーーーーーーっっっ!!!」

非常階段にはあたしの絶叫が響いていた。

「牧野うるさい」

そう言いながらもあたしを抱きしる腕は緩めず、強制的に口をふさがれた。

一瞬、花沢類の後ろから黒い尻尾がぶんぶん振って見えたのは気のせいだろうか・・・

きっとこれからもずっと・・・一生花沢類にはかなわないんだろうな・・・・

諦めと、嬉しさでちょっぴり複雑な非常階段の1日だった。




きっとこれからもずっと・・・一生牧野にかなわないのは俺なんだけどね・・・










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Author:shalimar
はじめまして(*^^*)shalimar (シャリマー)です。

ド素人の類つく2次ワールド♪
お引っ越しして、2ndのお部屋となります。
創作文はつたない文章でこざいます、妄想パーティーの世界です♪
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